理学療法士の高原です。
今回は、からだの「アライメント」についてお話しします。
アライメント…??
100歳までイキイキと元気で過ごすためには、すごく重要なことなのですが、
初めて聞く方も多いと思います。
「アライメント」がキレイなら、あらゆる不調は起きにくい
と言えるくらい大切なことなんです。
アライメントがキレイだと、不調知らず…⁈
ぜひ教えてください!
「アライメント」の意味は、「整列・並び方」
「アライメント」とは、英単語。
- 一列に並ぶ/並べること、一列に並べたもの
- 調節、調整
- 協力、団結、連合、提携
などの意味を持ちます。
「並べる」「調整」「連携」というような意味なのですね。
自動車業界でよく使われている言葉です。
車に興味のある人なら、イメージしやすいかもしれませんね。
「アライメント」という言葉が使われている業界例
- 工学系:自動車のホイール(車輪)の整列具合・調整
- 技術系:コンピュータの設計に合うようにメモリ内にデータを配置すること
- 言語系:自動詞や他動詞の主語や目的語の文法上の分類の仕方など
- 生物学:DNAやRNA、タンパク質の配列の類似した領域を特定できるように並べたもの
私は、車のことは全然で…。初めて聞く言葉です。
そうすると、からだの「アライメント」というのは…?
からだの「アライメント」とは
「アライメント」という言葉は、医療やヨガ・ピラティス、フィットネスの現場などでもよく使われますが、
「骨や筋肉の並び」という意味で使われることがほとんどです。
一方、わたしたちが定義する「アライメント」とは、
骨・筋肉・関節・神経・血管・内臓などの並び具合。
骨や筋肉だけでなく、
関節・神経・血管・内臓などの並び具合
も加わるのですね。
はい。
からだの「アライメント」がキレイというのは、
骨・関節・筋肉・神経・血管・内臓などがキレイに正しい位置に並んでいる状態
のことです。
アライメントがキレイな状態
アライメントが崩れている状態
からだの「アライメント」が大切な理由
「からだのアライメントがキレイな状態だと、不調は起きにくい」
と、冒頭でおっしゃいました。なぜですか?
まず、少しイメージしてみてください…。
わたしたち人間は、2本の足で立っていますよね。
足(足首から下)→ひざ→股関節→骨盤→背骨→首→頭
が積み重なった状態で、生活を送っています。
しかも、常に重力という下方向への力に逆らって動かなければなりません。
もし足首のアライメントが崩れたとしたら、どうなるでしょう?
その上に積み重なっているひざ関節に影響を与え、
さらに股関節にも影響を与えます。
そして、骨盤が歪んでしまいます。
そうですね…、なんとなく想像できます。
骨盤が歪むと、腰痛・肩こり・頭痛が起こります。
足首から下のアライメントが崩れたことで、腰痛・肩こり・頭痛が起こることもあるんです。
腰痛・肩こり・頭痛の原因が、足首に?
はい、よくあるケースです。
このように、からだは連携していますから、
からだ全体のアライメントがすごく大切なんですよ。
アライメントが崩れると、必ずどこか別の部分に影響が出る。
アライメントさえ整っていれば、あらゆる不調は起きにくいんです。
なるほど…。
からだは全てが繋がっていて、影響を与え合っている。
だから、部分だけでなく全体を整えることが大切なんですね!
そうなんです。
アライメントがキレイだと、年齢を重ねても、日常生活もスムーズに行えます!
まとめ
アライメントとは
- からだのアライメントとは、「骨・関節・筋肉・神経・血管・内臓などの並び具合」のこと
- からだのアライメントが「キレイ」とは、これらが正しい位置に並んでいるということ
- からだのアライメントが崩れると、どこかに不調が起こりやすい
- からだのアライメントがキレイだと、あらゆる不調は起きにくい
私は、理学療法士としての経験や
人体解剖10回以上の実習経験、
トップアスリートへのトレーナー帯同経験などから、
からだの「アライメントを整えること」が健康や美しさにとても重要だ
と確信しています。
治療家のみなさん、
不調に悩む全ての人、
いつまでも健康を維持したという人に
その重要さを知ってほしい。
これからも、アライメントについての情報を発信していきます。
イキイキと100歳まで動ける元気なからだを、一緒につくっていきましょう!