
これまで「アライメントを整えること」の大切さをお話ししてきました。
今回は、“筋の再教育”の話をしましょう。
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からだの「アライメント」とは?
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「筋の再教育」とは
筋の再教育…?
初めて聞く言葉です。


骨や内臓などを正しい位置に整列しても、筋肉が弱いとまた崩れてすぐに戻っちゃうんです。
アライメントを整えた後は、「正しい筋トレ」をして「正しい筋肉」をつける必要があります。
これを私は、“筋の再教育”と呼んでいます。
"再"というのが気になります。


ほとんどの人は、筋肉を正しく使えていません。
でもアライメントが崩れる前は、きちんと使えていたはずなんです。
そこで、筋肉に「正しい使い方」を思い出させてあげるようトレーニングする。
だから、再教育!
なるほど!

「正しく使える筋肉」が「正しい骨格」をキープする

筋肉に「正しい使い方」を思い出させてあげると、「正しいアライメント」を持続できます。
骨格や内臓など正しい位置をキープできるんです。
整体院に通って
「骨盤矯正をしてもらった」
「腰痛を整えてもらった」
「背骨矯正をしてもらった」
「小顔矯正してもらった」
といった場合、筋肉が弱かったり正しく使えてなかったら
どうなるんでしょう…?


施術直後の良い状態を維持できないですよね。
なので私は、施術中に「使えていない筋肉」を探して見つけたら、その場で患者さんにトレーニングしてもらいます。
そうすると帰宅後もアライメントが崩れにくくて、痛みのない状態が長持ちするんですよ。
「アライメント+筋トレ」はセットなのですね。


そうなんです!
注意!スポーツジムのトレーナーは「正しい筋トレ」を知らないケースも
からだを整えたらちゃんと筋肉もつけなければですね!
ジムに通ってトレーナーさんに教えてもらうと良さそうですね?


そう思いますよね…
でも、ジムはおすすめしません!
え、なぜ?


スポーツジムのトレーナーの多くは、アライメントを見ていません。
なので、アライメントがズレたときもそのまま鍛え続けてしまいます。
するとどこかに不具合が出たり変な癖がついてしまったりして、結局は腰やひざなどを痛めてしまうんです。
なるほど…
骨格がズレたり傾いたりしたままで筋肉をつけたら、
どこかに負担がかかってガタが出そうです…。


とにかく筋肉を鍛えればいい!ってことでもないのですね。
盲点でした…


最近は、YouTubeで動画を見ながら自宅トレーニングをして、ギックリ腰になっちゃって…といった例も増えてます。
からだを動かしたり鍛えたりするのは良いことですが、自己流は常に危険と隣り合わせです。
400個ある「細かな筋肉(インナーマッスル)」を正しく鍛えよう

ところで、筋肉は全身にいくつあると思いますか?
15個とか20個くらい…?


正解は、400個です。
400個も⁈


大きい筋肉から小さな筋肉まで、たくさんあるんですよ。


正しく鍛えるには、「400個のうち、どの筋肉が使えているか?」を判断しなきゃいけないんです。
400個一つひとつを意識してトレーニングするのですか?


そうです。
でもスポーツトレーナーのほとんどは、「アウターマッスル」という外から見える大きい筋肉だけを見ています。
フィジカルトレーナーと呼ばれる人たちも、「インナーマッスル」という内側にある小さな筋肉はあまり細かく見えていません。
ちなみに高原先生は、そのインナーマッスルまで細かく見える?


はい。プロスポーツ現場で長年やってきましたし、人体解剖実習にも取り組んできたので熟知してるつもりです。
服を着ている人でも、素早く動いている人でも、インナーマッスルが今どんな動きをしているかが瞬時に見えます。
すごいですね…
透視のようです…


アライメントで位置を正しく整えることも大事。
それを保持できるよう“筋の再教育”も大事。
両方が揃ってこそ、腰痛も頭痛もひざ痛も、あらゆる不調が改善していく
ということを今日は覚えておいてください。
はい、勉強になります。
今度はぜひ「正しい筋トレ」の方法を教えてください!


はい、もちろんです!