「未来整体研究会」代表理事&柔道整復師の倉です。
「子どもには、どんな靴を履かせたらいい?」という質問をよくいただきます。
今回は、子どもの靴の選び方についてお話します。
子どもの靴、正しく選ばないとどうなる?
現代では、どこでも安く、靴を手に入れられますよね。
でも実は、「子どもの健康や成長を左右するのは靴選び」と言えるほど重要です。
足が完成するのは、11歳前後。
子どもの足の骨は、とても未熟。
子どもの頃にどんな靴を履かせ、どのように足が形成されたかは、その後の人生に一生影響します。
靴が気軽に選べてしまう現代だからこそ、慎重に選んでいただきたいのです。
子どもの足に合っていない靴を履かせ続けてしまうと、どうなるか?
次のような不調が出てきます。
足に合わない靴を履き続けると…
- 姿勢が悪くなり、全身の不調につながる
- 「扁平足」になり、ひざ痛や腰痛などが起こる
- 「外反母趾」になり、ひざ痛や腰痛などが起こる
- 「浮き指」になり、腰痛、肩こり、頭痛などが起こる
❶姿勢が悪くなり、全身の不調につながる
からだの中で最も低い場所にあるのが足。
足は、全身のバランスを保つための土台です。
合わない靴を履き続けていると、足もとが不安定なまま子どものからだは成長していきます。
すると、ひざ・腰・背中などがバランスを保とうとして、無意識に無理な体勢をとり続けます。
無理な体勢を続けると、骨や筋肉が間違った方向に発育し、自然と姿勢が悪くなり、全身の不調を引き起こしてしまうのです。
姿勢の悪さは、自律神経系の不調にも影響します。
❷「扁平足」になり、ひざ痛や腰痛などが起こる
「扁平足」とは、足裏に土踏まずがなく、平らになってしまう状態です。
合わない靴を履き続けて扁平足になってしまうと、大人になったときにひざの痛みや腰痛が起こる可能性があります。
❸「外反母趾」になり、ひざ痛や腰痛などが起こる
「外反母趾」とは、足の親指が小指方向に向かって変形し、「くの字」になっている状態です。
合わない靴を履き続けて外反母趾になってしまうと、大人になったときにひざの痛みや腰痛が起こる可能性があります。
❹「浮き指」になり、腰痛、肩こり、頭痛などが起こる
「浮き指」とは、足の指が浮いてしまい、重心がかかとに偏ってしまう状態です。
合わない靴を履き続けて浮き指になってしまうと、大人になったときにひざの痛みや腰痛、肩こり、頭痛が起こる可能性があります。
靴選びや足の重要さについては、私の著書「【痛み 疲れ しびれ解消】足の小指を動かせば一生歩ける」でもご紹介しています。気になる方は参考にされてみてください。
0〜3歳の子どもにはハイカットの靴がおすすめ
上記のように、様々な健康問題は足と深く関係しています。
0~3歳頃までは足首が弱く、骨ができていない状態です。
そのため3歳前後までは、足首をまっすぐに保てるハイカットの靴がおすすめです。
0〜3歳の子どもの靴を選ぶときのチェックポイントは、下記のようなものです。
子供用靴のチェックポイント
- 靴のかたち(ハイカットがおすすめ)
- 靴底に硬さがしっかりあるか
- 靴底の曲がる位置は自然か
- かかとの支えがしっかりしているか
- 靴ひもではなくバンド
「アシックス」と「ニューバランス」のハイカットスニーカーは
上記条件を全て満たしていておすすめですよ。
0〜3歳 子どもの正しい靴サイズの選び方
上記のチェックポイントを満たすハイカット靴を見つけたら、次はサイズ選びです。
子どもの靴のサイズは、次のように選びます。
3歳までの靴のサイズの選び方
- 中敷を用意します
- 中敷に子どもの足を合わせます
- つま先に1cm程度の余裕があるサイズを選びます
下記の動画も参考になります。
-
ファーストシューズのサイズのたしかめ方・正しい履かせ方【たまひよ公式】 - YouTube
youtu.be
子どもへの 正しい靴の履かせ方
0〜3歳の子どもに靴を履かせるときは、毎回次のような手順で履かせてあげてください。
正しい靴の履かせ方
- バンドを十分にゆるめて、靴を大きく開く
- 子どもの足首を持ち、靴の中に正確に足を入れる
- かかとをトントンし、かかとを靴の後ろにぴったりつける
- 床に足をしっかりつけてから、バンドをしっかり締める
- 歩き方をチェックする(軽快に歩けているか。靴下が邪魔していないか。左右の違和感がないか)
注意!子どもの靴選びでありがちな失敗
子どもに靴を履かせるときにやってしまいがちな失敗があります。
次の3つは、毎回忘れずにチェックしてあげてくださいね。
靴を履かせるときによくする失敗
- 指先が曲がったまま履かせてしまう
- バンドの留め方がゆるい
- 歩き方をチェックしていない
正しい靴選びとは、将来の健康を守ることです。
子どもの足の成長スピードに合わせてその都度正しい靴を選び、
正しく履かせてあげてくださいね!