
「未来整体研究会」代表理事&柔道整復師の倉です。
今回から、からだを整えるためのアドバイスを年代別にご紹介します。
第1回目は、乳幼児(0〜3歳)編です。
3歳までの「ふれあい」がその後の発達に影響します
「三つ子の魂100まで」ということわざがあります。
「3歳ごろまでにあらわれた性質や形成された性格は、いくつになっても変わらない。大人になっても根強く残る」というような意味です。
乳幼児期に保護者から触れてもらった経験やコミュニケーションの質は、その後の発達や人生に大きく影響すると言われています。
神経系は0〜3歳に急速に発達
人間のからだは、0〜3歳の期間に急速に発達します。
特に神経系は、この時期が最も発達することがわかっています。

(画像引用:https://sgs.liranet.jp/sgs-blog/4214 より)

子どもには、心もからだもスクスクと真っ直ぐに、歪むことなく育ってもらいたいですよね。
そのためにも、0〜3歳の子どもにはたくさんのストロークをぜひ与えてあげてください。
肌にたくさん触れてあげよう(タッチストローク)
- 抱っこをする
- さする
- なでる

子どもの存在そのものを承認しよう(心理的ストローク)
- 名前を呼ぶ
- 声をかける
- 語りかける
- 目を見る


愛情を持ったタッチストロークや心理的ストロークを
毎日たくさんたくさんしてあげてくださいね。
【0歳〜】「なでる」「さする」「抱っこ」が刺激になる
大人でも、病院のベッドで一週間ひとりで寝てきたりでいると、頭もからだもボーっとしますよね。
乳幼児も同じです。
いつも寝かされている子どもの脳は刺激不足となり、発達が促進されません。

皮膚を刺激することは、脳を直接刺激すること。
「なでる」「さする」などの心地良いタッチで触れるだけで子どもの脳は刺激され、発達を促進します。
さらに心地良い声のトーンで語りかけながら触れると、刺激が増して発達をより促進します。
また、抱っこをしてあげるだけでも、乳幼児にとっては全身のトレーニングになります。

優しく触れる、語りかける、抱っこする。
どれもが、乳児に刺激を与える大切なトレーニングです。
1日に何度も刺激を与え、発達を促進してあげましょう。
【2歳頃〜】裸足で歩く、正しい靴を履かせよう
子どもが歩けるようになったら、次のようなことを心掛けてあげましょう。
- なるべく裸足で遊ばせる。1日1時間以上が理想
- 靴は、子どもの足に合った正しい靴を履かせる


足は、”第二の心臓”とも言われるほど、からだにとって重要な役割を果たします。
乳幼児の時期は、足裏を適切に刺激してあげましょう。
足裏を刺激することで、骨格や筋肉の形成だけでなく、一生の健康状態にも良い影響をもたらします。
0〜3歳(乳幼児)の時期に気をつけること
全身が急速に発達する0〜3歳。
骨格や筋肉のバランス良い形成(=アライメント)にとって、次のようなことが悪影響を及ぼします。
ぜひ気をつけてあげてください。
「子どもを抱っこするとき」に気をつけてあげたいこと
- 【NG!】足を揃えて抱っこする
- 【NG!】いつも同じ姿勢で抱っこする

「子どもを寝かせるとき」に気をつけてあげたいこと
- 【NG!】いつも同じ姿勢で寝かせる(頭の形が歪む原因になりやすい)


寝返りできるようになるのが遅い子は、いつも同じ姿勢で寝がちです。
子どもが寝返りをしたがっているときは、声を掛けて支えてあげると良いですね。
「子どもが歩けるようになったら」気をつけてあげたいこと
- 【NG!】靴が足に合ってない(全身のバランスが崩れる)


フットアライメントでお話したように、間違った靴選びは、足元から全身のアライメントを崩してしまいます。
3歳までに足に合った靴を履いていない子どもは、X脚になる傾向も。
アライメントが崩れたまま成長すると、いずれ様々な全身の不調に悩まされてしまいます。
子どもの一生の健康を守るためにも、すぐにでも正しい靴に履き替えさせてあげることが大切です。