ぎっくり腰の症状や原因、ぎっくり腰になったときの注意点・対処法をご紹介します。
教えてくれたのは…
- 「幹整体院」「きのて整体院」「きっと整体院」代表
- 日本あしづかみ協会 代表
- 柔道整復師
ぎっくり腰の症状
「ぎっくり腰」とは、どんな症状なのですか?
「ぎっくり腰」は 急に起こった強い腰の痛み(腰痛)を指す一般的に用いられている名称(通称)で、病名や診断名ではありません。
公益社団法人 日本整形外科学会
ぎっくり腰を経験した人の多くが
「腰に急に激痛が走った」
「腰が固まって動けなくなった」
などと表現するように、突然激しい腰痛が起こるのが特徴です。
重いものを持ち上げようとしたとき、無理な体勢をとった後などに起こりやすいです。
ぎっくり腰の原因
ぎっくり腰が起こる原因は?
ぎっくり腰の原因は様々で、医学的にははっきりとわかっていないんです。
ですが、次のようなことが原因で起こりやすいと言われています。
- 筋肉(筋繊維)や筋膜が損傷する
- 運動不足で腰の筋肉が固まっていると、ふと油断したときに筋肉(筋繊維)や筋膜が損傷してぎっくり腰が起こる
- 普段から猫背でいると腰の筋肉が伸びきってしまい、ふと油断したときに筋肉(筋繊維)や筋膜が損傷してぎっくり腰が起こる(伸び切ったゴムが切れやすいのと同じ)
- 高齢によって筋肉の伸縮が弱くなると、筋肉(筋繊維)や筋膜が損傷してぎっくり腰が起こる(古いゴムが切れやすいのと同じ)
- 冬の寒さや、夏でもクーラーで下半身が冷えているとぎっくり腰が起こりやすい(筋肉(筋繊維)や筋膜が冷えていると切れやすく、温まっていると伸びやすい)
- 運動不足
- 姿勢の悪さ(アライメントの崩れ)
- 冷え
これらに当てはまる人は筋肉(筋繊維)や筋膜が切れやすく、ぎっくり腰を起こしやすくなります。
ぎっくり腰になったら… 注意点と対処法
ぎっくり腰は再発がとても多く、最初の1週間が早期回復に影響します。
また、4週間は再発防止に注意が必要です。
ぎっくり腰後の立ち上がり方
立ち上がるときは、骨盤と背筋を立てるように意識しながら立ち上がる。
4週間までの立ち上がり方
【注意】背中が丸まった状態のまま急に立ち上がるのは、絶対NG!
【1】骨盤を立てるようにして背筋を伸ばす。尾てい骨を浮かせるように
【2】お腹にも力を入れ、背筋を伸ばした状態から立ち上がる
※洗顔時などは腰が丸まらないように、ひざを台につけて姿勢を保つ
筋肉(筋繊維)や筋膜は4週間かけてくっついていくので、たて(上下)に引っ張らないように注意します。
温める
ぎっくり腰の後は、くっつきかけている筋肉(筋繊維)や筋膜が再び切れないよう、腰まわりを中心に全身を温かく保ちましょう。
湯たんぽの活用がおすすめです。
温まって柔軟になっているゴムは切れにくいですよね。
腰の筋肉(筋繊維)や筋膜も同じ。温めて柔軟性を保つことが、早期回復に影響します。
姿勢
ぎっくり腰になってしまったらできるだけ安静にし、楽な姿勢を保つようにしましょう。
姿勢の注意点
- 物を拾う時や入浴時など、背中を丸めないようにする
- 床・ソファーには座らない(ソファはお尻が沈み、背中が丸くなってしまう)。硬い椅子が良い
- 同じ姿勢を長時間続けない
- からだをねじる動作や無理な体勢を避ける
アライメントを整えられる整体院で、腰の痛みが出にくい姿勢に調整してもらうことも検討してみてください。
腰痛改善には、アライメントが重要!
- 適度な運動
- 温め
- アライメント(姿勢)を整える
これらを習慣にして腰の柔軟性を保ち、ぎっくり腰になりにくいからだ、ぎっくり腰が再発しにくいからだをつくっていきましょう。